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アニメ「メカクシティアクターズ」とはいったい何だったのかということを今でも考えるときがある。
Wikipediaで確認してみると、いわゆる「カゲロウプロジェクト」というボカロ楽曲群は2011~2013年あたりにかけてリリースされていたらしい。
まだ高校生だった自分はこれを聞いてカゲプロひいてはボカロに本格的にハマり、ニコニコ動画のランキングをチェックし、お気に入りの曲があればそれをPSPに入れたりしていた。裏を返せば、お気に入りのボカロ曲をPSPに入れるようなタイプの高校生だった。良くも悪くも。
そしてカゲプロのアニメである「メカクシティアクターズ」が放映されたのは2014年。恐らくはボカロがまだまだ盛り上がっていた時期(のはず)で、当時自分は大学生だった。
深夜、期待に胸を膨らませながらテレビの前で放送を待っていると、やがて1話が始まった。制作会社であるシャフトの演出とともに、楽曲内での登場人物でしかなかったカゲロウプロジェクトのキャラクター達がテレビの中で動いている。
「あんまり面白くないな」というのが1話を見た感想だった。
最終話まで見てもその感想が変わらなかった。
「面白いと思えない」というのがこのアニメに対する嘘偽りない感想だった。批判ではなくあくまで個人の感想であって、この作品を面白いと思った人のことや作品自体を否定する意図はない。けれど、初見でもなければアンチでもない、むしろファン寄りであろう自分でさえそんな思いを持った。
自分の中のVOCALOIDに対する熱が、水でも打たれたかのように急速に冷めていったのはそれからだった。
この「メカクシティアクターズ」を機にVOCALOIDというコンテンツから離れたのはきっと自分だけではないと思う。
コンテンツとして嫌いになったわけでも、アンチとして叩くようになったわけでもない。ただ距離を置いた。そうさせるだけの何かがあのアニメにはあった。
メカクシ完了。
もう俺達にはメカクシなんて行為は許されないんだよな。社会という現実を直視することを強いられているから。
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自分の金銭感覚には「スシローに何回行けるか」という基準があるので、月に8000円の出費であれば「スシローに月6、7回行けるな」となってしまう。
ジムの月会費が高いという話です。通いたいんですけどね。
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ションボリルドルフ
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